【ようちえん】やまぼうしのまいにち 活動日誌

崖を登りたい【2024.11.6】

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今週10日にやまぼうしの秋まつりがある。
開園当初から続くこの行事は、やまぼうし的文化祭。

7回目とあって毎度定番の催しもあるけれど
それ以外は、「その年そこに集まった人のパッション」で決定していくので
それらがなにになるかはけっこうギリギリにならないとわからない。
毎度まぁまぁギリギリで展開していくので
全体の構成・流れ・決めておくこと・配置などなど
当日までの数日間はけっこうドキハラしているわたし。
あ、ドキドキハラハラ。

今年も今年にしかないおまつりになりそうです♪

そんなこったで、つぼみクラス母ちゃん中心でやる劇に
父ちゃんも出るのでこの日は珍しくつぼみちゃんに父ちゃんが。
わたし(妻)はやまぼうしへ。

そしてそんなこったパンナコッタでブログ更新が遅れましたことを
ここでお詫び申し上げます。
毎日帰宅後の楽しみにしているやまぼうし父さんもいるとかで
普段直接話すことが少ない父さんズにも
ブログを通してやまぼうしの日々をお伝えできていて
うれしい限りです。

前置き長。

さて。この日は農道さんぽ。
わたしがとってもだいすきなコースです。
氏神神社におまいりして出発!


美しい自然の産物に触れながら
どんぐりを大量に拾い
たくさんの青虫に「うえ!」となったり
かわいいお花を摘んだり

大人の足で10分くらいの道のりを
たっぷり1時間くらいかけて歩くこどもたち。
すごい…
どこででも楽しめるのはやまぼっこの強みです。

おさんぽ途中にある大きな桜の木の下。
ときどき遊ばせてもらっている場所です。
そこにあるちょっとした崖(壁)。
歴代のやまぼっこたちも登ってきました。

こどもって「登りたい」欲求があるのか
ちいさな段差があると必ず登ろうとする。
こどもの動作「のぼる」「とびおりる」「はしる」などなど
どの動作にも意味があるそうで。

山上亮さんが出している
「子どものしぐさはメッセージ」という本、オススメです。
子どものしぐさはメッセージ こころとからだを育てる整体ワークブック/山上亮|絵本のギフト通販【クレヨンハウス】

クレヨンハウスさんから出てるんですがこちらは売り切れでした。
我が家にあります。ぜひ。


さぁ登ろう!と試みるも全然登れない。
そこへあとから現れた年中男子。
ひょひょひょいっと軽々と登ってすぐに皆の憧れの地、頂上へ。

これには大人もびっくり。
年中彼の身体能力の高まりに驚きです。
だってちょっと前まで
「いけるし」
ってドヤ顔したかと思えばすぐコケたりして
こっちがズコーーーーー!(笑)ってなってたのに!!

これまでもやまぼっこの間では
「なんでもできる〇〇くん」と憧れられていましたが
今回ばかりは満場一致で全やまぼっこの「尊敬のまなざし」を奪っていかれました。

そんな彼の登りっぷりから登り方を見出したのか
ひとり、またひとりと登れるように。
こどもの真似る力と吸収力には脱帽です。

そんな中、登れるようになる兆しがない年中彼女。。。
悔しい。。。登りたいのに。。。

できるようになったものものたちが
的確にアドバイスしてくれます。
「ここに手を置いたらいいよ!」
「力をいれて登ったらいけるよ!」

教えてもらったようにやってるのにできないー!!!!

彼女の悔しさ大爆発!
しかもこちら我が三女です。
母のもとでは涙もたんまり出てきます。

悔しいね~もうちょっとやけどな~
(実際は全然だけども)励ましてみるも
全然登れず、全然諦められず。


今回は諦めようと説得しだした頃、、、
別ルートから憧れの地、頂上に行けそうだと気付く彼女。
そこはちょっとした超短い山登りコース。
あっさりと難なく登頂。

そ、それでいいのか!?と本人を見ると満面の笑み。

彼女の目的は「崖を登れるようになること」
じゃなかったー!!!
「みんなと同じあの憧れの地、頂上へ行くこと」
だったー!!!

そのための方法にこだわりはなかったなんて・・・

大人、うっかり勘違い(笑)
ここで大人の思いこみに気付かされる。
「頑張ることこそ美学」の精神が根強くある大人からしたら
頑張って登ったからこそ見える景色は美しいのだ
と思っていたけども
どんなルートでも「みんなと見れた景色」は
彼女にはとっても美しかっただろうなと
彼女の最高の笑みを見て思う。

そのあと、登れても登れなくてもまぁいいけど
挑戦しては断念していた年少彼も
楽々コースをいざなってもらい無事登頂。
こちらも満面の笑み。
ほんで全員で頂上に座り、全員が満足げ。


ね、満足げ。
それもみんな。

「自力で登ってこそ!それが素晴らしいこと!」と思ってしまっていたら
登れないヤツと認定されてしまうこともあったかもしれない。
諦めて情けないヤツと嘲笑われてたかもしれない。

それぞれの選択があるのがあたりまえ。
そう肌で感じているであろうやまぼっこたちが
やっぱりどうにもこうにもすてきだな。

みんなで喜びを共有できる瞬間ってうれしいな~
たまらんな~
これがわたしのしごとで生きる道なの、
しあわせだな~

こういう、カタチには残らない体験が
ずっとずっとずっとずっと彼らの中に残っていくと思うと
ますますわたしはしあわせだな~

長すぎちゃって
つぼみちゃんwith父ちゃんがどうだったかも書きたかったけど割愛。。。

つぼみちゃんがかわいすぎた話と
母ちゃんたちの劇練習の過程が素晴らしかったことと
離れてみたらやまぼっこが最高にかわいくみえた!ってことを
力説してくれた父ちゃんでした。

どちらもしあわせで良き。

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