京都・宇治田原町の森のようちえん

里山保育やまぼうしのブログ

縁側の小宇宙【2024.9.10】

本日も猛暑日のため、やまぼうしの家に集合です。縁側で遊ぶ女子たち。

年中女子ふたりは、いつものように即座にごっこの世界へ。

年少彼女は、中に入りながらも、まだお姉様がたのごっこの世界を掴み取れていないのか、参加というより、一緒にいる感じ。

年中彼は、どうやらこのメンバーに混じりたいようで、じっと観察中。

そして年少彼はマイペースにりょうこさんと泥団子つくり。

すぐに年少彼女もごっこ世界に入り込み、年中彼はどうかなーっと思って見ていたら、すんなり仲間入りできて、嬉しそうに遊んでおりました。

四人で遊んでいると思ったら、時には二組に分かれて、違う遊びをしていました。

こちらは並んでお絵かき。

紙のとりあいになって、喧嘩になりそうだったけれど、少しもめて、お互いに話し合って解決。

二人はふたりで、一対一の関係になるので、逃げ道がなく、集団とはまた違った面白み、(たぶん子どもたちからしたら大変さ)があります。こちらの二人はなにやら一生懸命工作して、完成したのは「てるてる坊主」

この「てるてる坊主」をかざすと雨を降らせることができるそうです。

逆説的です。

この二人で遊んでいる時に、一度、他の子が年中彼女を違う遊びに誘ったのですが、彼女は「今、○○くんと工作しているから無理」と断っていました。

自分が誰と遊ぶのか、なにをするのか、誰かに誘われた時にどうするのか、もめた時はどう対処するのか、そうしたひとつひとつを自分で、自分たちで、考え決めて行動しているやまぼっこたち。

そりゃあ、強いなと思います。

午前中は基本、縁側で遊んでいた子どもたち。(年少彼をのぞく)

私は縁側前のプールを(年少彼もいっしょに)掘り進めたり、縁側で休憩したり、縁側付近でヨガしたり、しながら子どもたちの近くで過ごしていました。

子どもたちの様子を見ていると、この縁側という一見狭くみえるスペースに、子どもたちのやりとりのすべてがあるように思えました。

すべてとは言い過ぎですが、たとえ縁側という小さな人工的な場所であっても、子ども同士のおりなす人間模様は複雑で濃いなと感じました。

とは言っても、私たちが野外に魅力を感じているのもたしかです。

ずっと家だとものたりなく感じて、自然のなかに行きたくなります。

というわけで午後は、子どもたちを誘って、近くまでオシロイバナなどの色水遊びできる花を摘みに。

もちろん、外に出てこうして花を摘むとなると、子どもたちはいきいき。

つまりは、家も外も、自然も人工物も、静も動も、どれもいいなあという話です。

ようはバランスの問題だと思っています。

大量に集めてきた花たち。みんなで色水遊びを楽しみます。

どの花が、どんな色か。

濃く出すにはどうしたらいいか。

今日も試行錯誤しながら楽しんでおりました。

 

  • B!

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