京都・宇治田原町の森のようちえん

里山保育やまぼうしのブログ

ないものは創り出せばいい【2024.10.3】

本日はやまぼうしの家に集合です。
大雨で、久しぶりに家の中からスタートの今日のやまぼうし。

それでも、いつもの習慣は変わらなくて、まずはお弁当広げて、腹ごしらえ。

いつもと違うのは、机に座って、椅子に座ってのお弁当。

いつもと違うスタイルで、なんだか嬉しそうなやまぼっこたちです。

「おままごとの道具がないなあ」

「作ったらええねん」

ということで、黙々とおままごとに使う道具類をせっせとつくる女子たち。

ないものは作ればいい。

やまぼっこたちの柔軟性と、創造力と、実行力に頭が下がるばかりです。りょうこさんが持ってきていた糸紡ぎ機。

「これなんなん?」とやってきた彼。

これで糸をつくるんや、と教えてもらうと、「えー、糸ー!」といいリアクション。

やってみたいと、やってみるが、糸の引っ張り具合とか、両手の動かし方とか、けっこう難しいみたい。

しばらくして、違う遊びに。

続きはりょうこさんが。

大人でも難しいみたいで、苦戦している様子を子どもたちも見ていて、実際に自分でもやってみて、やっぱり難しくて、それでも大人が続けているのを見て。今度のマルシェでやる予定のワークショップを子どもたちと。

子どもたちと作りながらヒントをもらい、改良していくじゅんさん。

子どもたちも楽しい、大人もいいアイデアをもらえる。

ウインウインというやつです。

ポスカってどうやって使うのかいまいち分かっていない私。

上手にその特性を生かして、葉っぱやさやに絵を描いていく子どもたち。

どれも面白い。

つくづく、子どもたちの絵ってのは、面白いなあと思う。

思うがままに描くから、面白いものができるんだろうなと思う。こちらの男子ふたりは、ああだこうだと言い合いながら、段ボールで共同工作。

なかなか話がまとまらなかったり、思い通りにいかなかったり。

それでも一緒に作り上げようとする。

今読んでいる本【「人間集団における人望の研究」山本七平】で、極意とか真理とか原則というものは矛盾するものだと。

たとえばスポーツでも「ちからを抜く」ということと「瞬時にちからをいれる」という両方が大事だと言う。

そしてあるスポーツに慣れ親しんだ上級者はそのことを身体で理解している。

それはスポーツに限らず、さまざまなことに当てはまると。

人間関係もそうなのかもしれない。

もめて大変だけど、一緒にやりたい。

三年間のやまぼうし生活を経て、子どもたちはその矛盾、人付き合いの極意を体得していくのかもしれない。

葉っぱにポスカでトントンと点描画。

もう立派なアート作品。

かわいすぎます。

 

  • B!

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