京都・宇治田原町の森のようちえん

里山保育やまぼうしのブログ

生き延びてきたカニ【2024.9.19】

本日は袋谷親水公園へ行ってきました。私は今すぐにでも川で遊びたいのに、女子たちは暑さなんて気にともせずに、お気に入りの木に登って、ごっこ遊び。

なによりも優先されるごっこ遊び。

ごっこ遊びの磁力はすごいものがあります。

そのあいだ、あっちゃんと男子たちは川遊び。

なにやらあっちゃんがペットボトルの罠を川にしかけているらしい。

た、楽しそうだ。

そして、あっちゃんに変わってもらって、念願の川へ。

そう、きょうの私は久しぶりにカニ釣りをしようと意気込んでいたのです。

枝に針金をまきつけて、ミミズを針金に刺して、すきまに差し込んで、カニを釣る。

やっていると、彼も「やりたい」ときたので、二本つくって、一緒にカニ釣り。

これがなかなか難しい。

小さなカニなら、ぴゅっと釣り上げられるけれど、大きなカニはそうはいかない。

大きいカニは、それだけ生き延びてきたカニ。

生き延びることができたのは、臆病だったからだと主級のカニを見て思う。

主カニは絶対に無茶はしないのです。

すきまにいて、ミミズが近づいてくると、ハサミでつかむのですが、釣り上げようと引っ張るとすぐに離してしまう。

手前におびきよせようと、ミミズをちらつかれるも、絶対に一定のところ以上には出てこない。

しばらくして怪しいと思ったら、奥に引っ込んで出てこない。

この慎重さが、生き延びてきた秘訣なのだと思う。

自然界において、勇気や冒険は不必要なのかもしれない。

今回、結局主は釣り上げられなかった。

来週は必ず。そのあいだ、こちらの三人はごっこ遊びに夢中。

最近、女子二人の世界に入っていけるようになった彼。

今日も楽しそうにごっこ遊びしていました。

途中では彼ときいろ服女子二人が秘密基地つくりながらのごっこをしていました。

ピンク彼女はあっちゃんのところへいって、なにやらおしゃべり。

もしかしたら、ごっこでもめて、分裂したのかもしれません。

一方、年少彼も、ごっこ遊びにいれて、と言って、年中二人に「だめよ」と言われて、泣いて、それを見て年中コンビは気まずくなって、なだめて、「入ってもいいよ」と言うけど、年少彼は意固地になって入ろうとせず、でもやっぱり入りたいから少しづつ近づいて、でも「入っていいよ」と言われたら、下を向いて固まって、年中コンビがいなくなったすきに入って、戻ってきた年中コンビはそれを受け入れて、一緒に遊んで。

そんなやりとりをしていました。

子どもたちの関係性も、わずかながらも変わってきた感じ。

 

  • B!

オススメ

1

モンベルのやまぼうしサポートカードができました。 こちらのカードに切り替えていただければ、本人様のポイントは従来通りもらえるのに加えて、3%のポイントがやまぼうしに寄付されます。 切り替えに300円か ...

2

寄付サイトを新設しました。 奇特な方がいらっしゃりましたら、こちらの寄付サイトに来ていただければ幸いです。 どうぞよろしくお願いします。    

3

注※タイトルを『分かりまくる!どういう団体?園舎がない?無償化の対象?そんな疑問を森のようちえん園長が徹底解説』から変更しております。 「森のようちえんってどういう団体?」 「園舎がないって聞いたけど ...

4

注※タイトルを『分かりまくる!vol.2 野外保育?危険生物?いろんな疑問を森のようちえん園長が徹底解説』から変更しております。 「自然の中で遊ぶのってなにがいいの?」 「ハチやヘビって危なくないの? ...

5

注※タイトルを『分かりまくる!vol.3 見守り保育?ケンカ?保育者に求められるもの?そんな疑問を森のようちえん園長が徹底解説』から変更しております。 「見守る保育ってなにをどこまで見守るの?」 「ケ ...

6

「自由にしてて、わがままな子にならない?」 「工作や歌ったりはしないの?」 「好きなことだけしていたら、小学校へ行った時に困るんじゃない?」   どうも、里山保育やまぼうし園長のたける父ちゃ ...

7

  「少人数だと協調性が育ちにくいってほんとう?」 「少人数で、気の合う子がいなかったらかわいそうじゃない?」 「縦割り保育だと、年齢別の活動がないけど大丈夫なの?」   どうも、 ...