京都・宇治田原町の森のようちえん

里山保育やまぼうしのブログ

自分の時間【2024.10.1】

本日もくつわ池自然公園へ行ってきました。

目的地まで着いて、お弁当出したり、敷物しいたりして、準備ができたら、それぞれの遊びをはじめる子どもたち。

ちょっと前までは、先輩の年中女子たちについていって遊んでいた年少彼女ですが、最近はこうしてひとりで遊ぶ姿も。

今日も、こうして砂でじっくりと遊んでいました。

私はこれを肯定的にとらえていて、それまでは年中女子たちに引っ張られて、なんとなくついていっていたような気がしないでもないような感じだったのですが、こうして年中女子たちとは違う、自分がしたい遊びをする時間を持てるようになったように思います。

ひとりで遊ぶのは孤独じゃなくて、そうした時間も大事な自分だけの時間。

大人もお一人様時間が必要なように、子どもにもそうした時間が大切なように思います。

実際、砂で遊んでいる彼女は、すごく集中していて、砂に没頭している感じ。

そこには手持ち無沙汰とか、ひとりで寂しいという雰囲気は感じられませんでした。

年少彼はおなじみの着いてすぐお弁当が一段落して年中たちが遊ぶ森のなかへ。

そのあとすぐに、砂遊びを満喫したようで、年少彼女も、森のなかへ。

そしてみんなで遊ぶ。

ひとりの時間、友達と遊ぶ時間。

年中トリオはやはり日に日に仲を深め、森で遊んでいる途中で、「お弁当食べにいこー」と三人で戻って、ランチタイム。

横でヨガしながら聞いた、三人のやりとり。

二人がコショコショ話していたら、一人が「なに内緒話してんの」

二人が「ないしょ」一人が「どうせ○○のこと話してんねやろ」

二人「違う」一人「じゃあ、なに言っていたか言ってみてよ」

二人「なんも話してないし」

よくあるちょっとした言い合い。

こうした言い合いはしょっちゅうあります。

聞いていて、いじわるだなあ、とか、しょーもなー、とか思う時もありますが、基本的には関与せず。

こうしたやりとりをいっぱいして、時には嫌な気持ちになったり、時にはいじわるになったり、時には悲しくなったりして、いろんなことを知っていくのだと思っています。

たまに、嫌だなあと思って、口出しする時もあるのですが、口出しして良かったと思うときと、やっぱり子どもたちに任したほうがよかったなあ、と思う時があります。

その差の話は、長くなるのでまたどこかで。

途中で、つぼみちゃんのお父さん(兄は卒園児で、付き合いの長いお父さんです)がやまぼうしまで遊びに来てくれて、お父さんが戻るタイミングで、一緒につぼみちゃんのところへ。

今日はつぼみちゃんの来年度入園時の願書受け取り日。

私が行くと、六人もの方が願書を手渡してくれました。

途中で泣きそうになった私。(いや、ちょっと泣いてた)

この話は来年度の入園式に話そうと思っていることなので、ちょこっとだけ。

今回の入園対象者の方々が、やまぼうしにいれるのか他の園にいれるのかを悩んでいたり、やまぼうしに入ってからも、いろいろな悩みを訊くことがありました。

私は恥ずかしながら、そこではじめて、お母さんたちをはじめ家族の人たちが、やまぼうしに入園するということにどれだけ悩み、紆余曲折を経て入園してくれて、入園したあとも、さまなざまな悩みや葛藤、苦労のなか、通ってくれているのかを垣間見た気がしました。

やまぼうしをはじめて七年目。

あまりにも遅い気づきです。

私はそういう人間です。

初期の私を知っている保護者のかたは、私のこの心境の変化に成長を感じてくれました。

自分でもそう思います。

それまでも入園してくれた方々に感謝感謝と思っていましたが、さらに深い感謝の気持ちが芽生えました。

嬉しくて嬉しくて、嬉しいです。

きっときっと楽しい、だけじゃなくて辛いこともあるかもしれませんが、やまぼうしでは青春のような日々が送れるはずです。

新しい六組の家族と過ごす来年度が今から楽しみで仕方ありません。

どうぞ、よろしくおねがいします。

つぼみちゃんと遊ぶやまぼっこたち。

期せずして、来年入園予定のつぼみちゃんたち。

来年度のやまぼうしの姿を想像して、ワクワクします。

子どもたちが使っていたのはこちらの素敵な色鉛筆。

こちらは宇治田原町の会社『木創』さんが作っているもの。

ふるさと納税にも出品しているらしいので、興味のある方はぜひお買い求めをー。

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